[高校化学]コロイドの暗記事項

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こんにちは。フレック学習塾 西ヶ原教室の小川です。

今回はコロイドの暗記事項についてまとめましたので、テストや入試前に基本事項を確認したい方は、ぜひご覧になってください。

コロイドとは?

  • 直径が10^-9 ~ 10^-7(m)程度の粒子(コロイド粒子)が分散したもの
  • ろ紙は透過できるが、半透膜は透過できない
  • コロイド粒子のことを「分散質」、コロイド粒子が分散しているものを「分散媒」と呼ぶ。
牛乳・・・カゼインというタンパク質(分散質)が水(分散媒)で分散している。(溶液で言う溶質が分散質、溶媒が分散媒…といったイメージ)


コロイドの種類


親水コロイド(水に溶けやすい)

  • 分子コロイド・・・1つの分子がコロイドとして分散している。極性が分子が多い。
    タンパク質など

  • 会合コロイド・・・複数の分子が集まって1つのコロイドを形成している。コロイドを形成している分子は親水部分と疎水部分をもつ。(※親水部分・・・水に溶けやすい 疎水部分・・・水に溶けにくい)
    セッケンなど


疎水コロイド(水に溶けにくい)

  • 分散コロイド・・・不溶性の分子が電荷によって反発しあって分散している。
    水酸化鉄(III)など


コロイドの特性と性質


・チンダル現象・・・光の進路が可視化される現象



・ブラウン運動・・・不規則に運動する性質(不規則な運動は、実は水溶液中の水分子などもやっている。だが、水分子の場合は小さすぎて、運動を観察することが困難。コロイド粒子の場合、大きいため観察可能。)


・透析・・・半透膜を利用して、コロイド溶液の純度を上げる操作のこと


・凝析・・・少量の電解質を加えることで、疎水コロイドが沈殿する現象


・塩析・・・多量の電解質を加えることで、親水コロイドが沈殿する現象

↑このように、親水コロイドの場合は疎水コロイドの”凝析”とは違い、「水和水を取る」という過程を経る必要があるので、塩析の際には凝析の時と比べて”多量の”電解質が必要となる。


・電気泳動・・・電気的に偏りを持ったコロイドが、正極、もしくは負極に引き寄せられること


その他コロイドの基本事項

ゾルとゲル


流動性がある分散媒を持つコロイドを「ゾル」と呼び、流動性が無い分散媒を持つコロイドを「ゲル」と呼ぶ。また、ゾルの中でも分散媒が気体のコロイドを特別に「エアロゾル」と呼ぶ。


保護コロイド


疎水コロイドは親水コロイドと比べて凝固(沈殿)しやすい。これは上記の凝析と塩析を比較すると分かる(疎水コロイドを沈殿させるには、”少量の”電解質で十分)。そこで、疎水コロイドの沈殿をしにくくするために、親水コロイドを加えることがある。これを「保護コロイド」という



疎水コロイドが親水コロイドに囲まれることで、周囲が水和され、簡単には沈殿しなくなる。

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