千石教室の南です。夏期講習が終わりました。
毎年のことながら早いですね。自分なりに追い込んで勉強できたでしょうか?
夏を過ぎれば、受験まで一瞬です。毎日毎日を大切に過ごしていってください。
新型コロナウイルスの影響は、いまだ収まる気配がありません。
地域によっては学校を分散登校にしたり、短縮授業になったりと、さまざまです。
確かに、外での活動は自粛を強いられる局面があるかもしれませんが、それは決して学びを自粛しろということではありません。
また、こういう状況だからといって勉強するべき内容が減るわけでもありません。
実際、去年の都立高校入試では、「三平方の定理」が出題範囲外ではありながら、「三平方の定理」を使った方が解きやすい(=「三平方の定理」を解法の1つとして持っておいた方がいい)ような問題が出ていました。
いい意味で周りに流されずに、やるべき勉強をこなしていってほしいと思います。
さて今回は、皆さんが日頃受けている模試について、以前に書いたことではありますが再度お伝えしようと思います。
どうしても模試の成績を見ると、合格可能性、判定に目がいきがちなんですが、それだけではなく、他にも必ず注意して見てほしいところがあります。
それは、設問ごとに示されている、小問別の平均点です。
ほぼすべての模試に、設問ごとに自分の得点と、平均点が並べて表示されています。
そこで自分が平均点を下回っている問題があるとすれば、なぜ間違えたのかを徹底的に分析しましょう。
平均点がとても低い設問は、超難問なのですから、無視してもらって構いません。復習さえ要りません。
どれだけ点数がいい人でも、分析すれば、だいたい平均点が7割以上の設問で、自分が0点近い点数になっている設問が、意外とあるものです。
そういう設問を解けるようにするだけで、実は大幅に点数があがります。
もし、ある設問の自分の点数が低い理由が、「まだ学校でやっていない範囲だから」ということであれば、無視してもいいでしょう。
「苦手分野である」とすれば、別に満点はとらなくてもいいですから、平均点だけでも取れるようにすればいいでしょう。
逆に、
「たくさん勉強した分野で、自信があったのに、平均をきってしまった」
「平均点・正答率がとても高いのに自分だけ低かった」ということであれば、危機感を持って至急、その問題の復習を最優先にしてください。
そういう間違いを減らすことこそ、得点UPにダイレクトに直結します。
合格ライン付近では1点に何十人、何百人もの受験生がひしめきあっています。
そういう中でどうやって合格ボーダーを超えるのか。
「取れる問題を確実に取る」
長年、言い伝えられてきた金言は、まさに合理性がある、合格への近道であるといえると思います。
受験まであと少し。
夏、頑張れた人も、ちょっと頑張れなかった人も、悔いのないように走り切りましょう。
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