数学は暗記なのか

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こんにちは。千石教室の南です。

中間試験が近づいているからか、多くの生徒が平日、土日を問わず、自習室に来てくれています。

頑張ってください。

 

さてみなさん、数学は得意ですか?

 

中学生なら、得意だと言い切れる生徒はまだ一定程度の数いるかもしれませんが、高校生になるとなかなか胸を張って言える生徒はいないのではないでしょうか。

どうすれば成績はあがるのでしょう。

 

 

私の高校時代、「数学は暗記か?」論争が学校で盛り上がりました。

ちょうど和田秀樹さんが書かれた「数学は暗記だ」という本を、学校に持ってきた生徒がいたことに端を発した論争だったと記憶しています。

 

 

いろいろな意見がありましたが、結局「まったく理解していないのに丸暗記だけをしても入試問題はとけない」という一点ではみんな合意しました。

 

 

この結論は結構正しくて、本質をついているのではないかと思います。

 

 

 

基本的な問題はパターン学習が効果的です。

因数分解だってロジックの理解は必要ですが、最終的には無意識に、何も考えなくてもできるようにならなくてはいけません。

「先生の説明はよくわからないけど、やり方を覚えて例題と同じ方法で作業を繰り返す。そうしていれば、ある時ふと逆にロジックが理解出来る」ということは往々にしてあります。

機械的に手を動かす。案外バカにできません。

 

 

さて少し応用的な論点の場合はどうでしょう?

たとえば二次関数、三次関数で出てくる「定数分離」の考え方。

これを初見で思いつく人はよっぽどの天才でしょう。普通は例題を通じて「こういう場合にはこの解き方で解く」というのを覚えるものです。

でも暗記だけではダメで、実際に鉛筆を動かして解いてみる。

そして「やみくもに計算するより、分離した方がはるかに効率良いなぁ」と心から実感することで、頭に解法が染み込んできます。そして繰り返し解く。そうすることでパターンとして蓄積される。

これを暗記というなら確かに暗記は必要なのかもしれません。

 

 

しかし、まったく理解もできないのに、まるで暗唱をするように丸暗記してもまったく意味はありません。

解放を頭から丸暗記さえすれば数学ができるというのは、はっきり申し上げて間違いです。

 

 

そして実は、和田秀樹さんの本でも、実は「暗記だけで問題が解ける」とは言ってません。あくまで「暗記が必要だ」と言っているだけなのです。

 

とすると、数学の成績をあげるためには教科書を理解して、良問を手を動かして解く。その繰り返しが必要だと至極まっとうな結論になろうかと思います。

 

 

そのうえで申し上げるならば、試験直前の解法パターンの暗記は効果があります。

答案の一行目をさっと思いつくようにする。つまり「あ、この関数に文字のaがあるから分離してしまおう」という発想は、やはり記憶から導き出す方がはるかに効率的です。

定数分離を一から試験場で考え始めていては、勝負にならないですよね?

一行目をいかに書くか。数学の問題の永遠のテーマですが、これには暗記は有効です。

 

基本的な教科書をしっかり読む。例題をやる。理解する。応用問題を解く。この繰り返し以外に道はありません。

そのうえで、直前期にはパターン問題は覚えてしまいましょう。

 

フレックでは、深い思考力を育てつつ、点数をもあげていくという車の両輪で、皆さんを全力でサポートします。

 

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