質問をする際に

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千石教室の南です。

問題集を解いていて、質問を受ける際、

「これ分かりません」

と、問題全体をさしてわからないと訴える生徒がいます。

わかっていないのに答えをうつしたり、先へ進んでしまうよりはいいのですが、

そういう場合、

「何がわからないのか」
「解説を読んで、どこまでわかったのか」


を必ず聞くようにしています。

正直、講師側としては、問題を一から全部解説してしまったほうが楽ですし、早いのですが、
それでは、あまり意味がないわけです。

解説を聞いて、「わかったわかった」と思い、その問題を終えたところで、すぐに忘れてしまうのが関の山でしょう。

自分で、手を動かし、思考して、壁を実感して、
そこで助けを借りることで、その問題が血肉になる。

言われてみれば当たり前のプロセスがですが、

生徒にとってはいわば

面倒臭い、だるい

わけです。
しかし、その妥協は、結局、理解の不徹底を生み出します。
受動的に話を聞いたところでわかった気になるだけですから、我々としては、何がわからなかったのかを聞いているわけです。

逆に、できる生徒ほど質問は端的です。

「この解説の、2行目の式から3行目の変換が分かりません。」

「この公式は暗記ですか?」

「前の問題と、この問題の解き方が違うのはなぜですか」

「なぜこの解法を思いつくのですか」等々。

質問を聞いただけで、

「ちゃんと考えてるな」

「わからないけど、理解しようと頑張ってるな」

など生徒の状況がわかりますし、その上で教え方も工夫できます。

あまりにも理解が足りない場合は、その前の基本単元から解説することもできるわけです。

しかし、「全部教えて」だと結局、動画でも見れるような問題の解説をただ目の前で見るだけですから、なんのメリットもありません。

個別指導の意味あいが薄れてしまいます。

何がわかって、何がわからないのか、

それを言語化することも、勉強の大事なステップと言え、
そのやりとりができるのも、動画学習ではできない、人による指導のメリットだとおもっています。

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