2023年度東京都立高校入試【数学】解説

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 千石教室の佐藤です。

 受験生の皆さんお疲れ様でした。今回は2023年度都立高校入試数学の解説をしていきたいと思います。

【1】小問集合 (難易度☆)

 例年通り基本的な計算問題と作図問題でした。計算問題は1問につき5点なので落とせないです。速さより正確さが求められます。計算ミスの原因は「途中式を書かない」「途中式が雑」といったのがほとんどです。日頃から途中式を丁寧に書いて問題に取り組むことで本番のミスを解消できます。


【2】文章題 (難易度☆)

 例年通り先生が示した問題をみんなで考えるという設定の問題でした。一見、文章量が多く、難しそうに感じますが、条件などを把握すれば容易に解ける問題でした。




【3】一次関数(難易度☆☆)

 毎年二次関数が出題されていますが、今年度は一次関数のみの出題でした。(問1),(問2)は基本問題です。(問3)は図形の性質を理解した上で「平行線を追加」するなどして考える問題なので思いつかなかった受験生も多かったでしょう。



【4】平面図形(難易度☆☆☆)

 等脚台形の問題でした。(問1)の角度問題は図形にわかるところを書き込んでいけば、容易に解ける問題でした。(問2)は図形の中に複数の相似な図形が隠れていて、複雑で難度の高い問題でした。平行線を利用して相似な図形を見分けて考える必要があります。


【5】空間図形(難度☆☆☆)

 正四面体の頻出問題でした。(問1)の最短距離の問題は垂線を下ろすことに気づけば容易に解けます。(問2)の体積問題は難度の高い応用問題ですが頻出問題なので、日頃の演習をしっかりしている受験生は、この問題で周りに差をつけることができたでしょう。


 都立高校入試では中学3年間の内容が幅広く問われますが、内容は教科書レベルです。日々の学校での授業をしっかり理解して、まずは基本の理解に努めることが大事です。

 特に数学は順序立てて理解していく科目なので、苦手意識のある単元はそのままにしないで、つまづいた箇所があれば、遡ってしっかり復習しましょう。

 大問の最後の問題は本質を理解していないと解けない問題が多いので基本をしっかり理解した後は、さまざまな問題に対応するためにも、問題演習を繰り返しましょう。

 日々の積み重ねが高得点に繋がります。少しずつでもいいので頑張りましょう。

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