千石教室の南です。
以前からこのブログでも指摘していた、大学の英語民間試験についてですが新たな動きがありました。
「英語民間試験 来年4月からの実施見送りへ」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191101/k10012159841000.html
要は、英語民間試験の来年度からの実施は延期。
試験のあり方を再度検討し、5年後(令和六年度の実施)に向けて、改めて検討されるということです。
このブログでは個人的な意見として、試験のあり方について批判的に論じてきました。
とはいえ、一度決まったことなので、予定通り実施されると思っていましたが、残念ながら二転三転する結果となってしまいました。
高度な英語の英作文力、リスリング力は、大学個別の二次試験で対応すべき話。
異なる仕組みの英語民間試験を、一つの入試に統合すること自体、無理があったわけです。
話す力についても、高校生段階で身につけるべき話でしょうか?
むしろ、英語の語彙力や読解力をしっかり身につけたほうが、大学以降、仮に海外で生活することになっても、コミュニケーションを取れる近道です。
とにかく、受験生の皆さんにとっては、この段階での制度変更は大迷惑な話だと思います。
まず皆さんにやってほしいことを短く書くと、
▼国立大学受験生→共通テストと二次試験の準備に全力を尽くす。
▼私立大受験生→英語民間試験の枠組みはなくなっても、各大学の判断で英検などのスコアを使って入試をする大学はたくさんあるので、自分の志望校の情報収集を怠らない。(これまで公表していた採点方法を急遽変更することもあるので、ホームページを常にチェックする)
そのうえで、
▼英検やTOEICについては、余裕があれば、一応受けておく。(そのための対策に時間を割きすぎない)
というスタンスでいいのではないでしょうか?
英検準二級レベルであれば、特段の対策はしなくても、高校英語をしっかりやっておけば、普通に合格できます。
一度、英語民間試験のことは忘れて、目の前の勉強に集中してとりくんでください。そして時間があれば英検も受けてみましょう。