合格と不合格の分かれ目

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千石教室の南です。

新型コロナは少し落ち着いてきたでしょうか。

当然、油断は禁物なのでしょうが、来月から少しずつ日常が戻ってきて欲しいものですね。

 

文京区の中学校では、オンラインを使ったホームルームを実施しているところもあるようです。

コロナが再流行した際などに備えるという点では、いい取り組みだと思います。

 

オンライン授業はとても便利なのですが、一つ注意点があります。

それは「必ず自分で手を動かして問題を解く」ということです。

パソコンを眺めていれば、動画を見れば、すべてわかった気になるのが、人の弱いところというものですが、それで解けるようにはなりません。

紙と鉛筆を使って繰り返しとくというアナログな作業が必要不可欠です。

まぁ、それはオンライン授業であろうが、生の授業であろうが同じで、先生の言う事を聞いただけでは、解けるようにはならないという当然のことでもあります。

 

 

さて、今回の記事は「合格と不合格の分かれ目」についてです。

みなさん、何が本番の勝負をわけると思いますか?

「難しい問題をたくさん解けた人が合格する」と思う人が多いのではないでしょうか。

そりゃ、合格者のトップ10%くらいは、難しい問題を解ききった猛者たちの集まりといえます。

しかし、受験生のほとんどがひしめくボーダーラインあたりに位置する人にとってはそれは当てはまりません。

 

 

皆さんへのアドバイスは「誰もができる問題を絶対に落とさないこと」です。

実は、合格と不合格の分かれ目は、「落としてはいけない問題を確実に解けたかどうか」です。

数学で言えば、大問1の計算問題とか、国語で言えば正答率が 7割以上を超える漢字の問題とか。

こういうところで点を落とすと、正答率が低い問題を正解することで挽回するしかできなくなります。

それはなかなか難しいです。

 

これから模試を受ける機会が増えると思いますが、そこで見てほしいのは合格判定可能性ではありません。

設問ごとに示されている平均点です。

ほぼすべての模試に、設問ごとに自分の得点と、平均点が並べて表示されています。

そこで自分が平均点を切っている問題があるとすれば、なぜ間違えたのかを徹底的に分析しましょう。

平均がとても低い設問は、超難問なのですから、無視してもらって構いません。

どれだけ点数がいい人でも、分析すれば、だいたい平均点が7割以上の設問で、自分が0点近い設問が、意外とあるものです。

そういう設問を解けるようにするだけで、大幅に点数があがります。

 

もし、ある設問の自分の点数が低い理由が、「まだ学校でやっていない範囲だから」ということであれば、無視してもいいでしょう。

「苦手分野である」とすれば、別に満点はとらなくてもいいですから、平均点だけでも取れるようにすればいいでしょう。

要は「(1)(2)の導入問題だけでも確実に解いて、部分点をとれるようにする」といった戦略です。

「たくさん勉強した分野で、自信があったのに、平均をきってしまった」ということであれば、危機感を持ちましょう。

重大な勘違いや、典型的なミスを犯している可能性があります。

 

 

合格ライン付近では1点に何十人、何百人もの受験生がひしめきあっています。

そういう中でどうやって合格ボーダーを超えるのか。

 

「取れる問題を確実に取る」

 

長年、言い伝えられてきた金言は、まさに合理性がある、合格への近道であるといえると思います。