オンライン授業の注意点

Share on Facebook0Tweet about this on Twitter0Share on Google+0

 

千石教室の南です。

だんだんと暑くなってきましたね。コロナ対策としてマスクをしていると顔全面に熱気を感じます。

体調には十分気をつけて下さい。

 

フレック学習塾では新型コロナの対応策として、通常授業に加えオンライン授業も導入してきました。

公立学校でもオンラインで授業を実施しているところが増えてきているようです。

 

前回も少し触れたのですが、今回はより深く、オンライン授業を受ける際のメリット・デメリットについてお伝えしようと思います。

 

 

メリットはとにかく、時間が節約できることですね。

通塾や通学に要する時間が不要なわけですから、無駄な時間を省くことができますし、肉体的な疲労も軽減できます。

雨だろうが酷暑だろうが、快適な環境で授業が受けれますね。

「塾に行くほどではないが、一問だけ質問したい問題がある」という場合にも、生徒と先生側がお互い都合のいい時間にオンラインで結べば、極めて効率のいい素晴らしい仕組みです。

また、録画されている映像授業を見るタイプでしたら、いつでもどこでも授業を受講できます。細切れ時間を使ってもよし、深夜にふと勉強するのもよし。

もうこれらの長所についてはみなさん実感としてお気付きかと思います。

一方で私は、このスタイルには、デメリットも少なからずあると考えています。

 

例えば、

①集中力を維持するには、相当の自律力が必要とされること。

オンライン授業ですと、先生の目が届きません。 パソコンの画面外でサボっていても、スマホを見ていても、正直先生からはわかりません。

ぼーっとしてても怒られない、周りの友達の目もないという状態は、集中力をかなり削いでしまいます。

緊張感を持って勉強できるということは実は、学校や塾のライブ授業が持つ、かけがえのない価値だということに、改めて気づいた人もいたのではないでしょうか?

逆に、自分を追い込んで勉強のできる人にとっては素晴らしい環境だといえると思いますが、そういう人はなかなかいないのが現実です。

 

②映像授業を消化するタイプのオンライン授業は、講義がたまってしまいやすい。

一部の学校では、先生が一方的に講義をする様子を収録した動画を配信するタイプのオンライン授業があると思います。

いつでも見られる、いつでも聞けるという環境はいいのですが、「いつでも見られる授業は、いつまでも見ない」という皮肉な現象が往々にして起きます。

要は、未消化の授業が貯まっていってしまうということです。

理性的に考えれば、学校で授業を聞いている時間に、家でも同じようにパソコンを開いて授業を聞けばいいだけのことなのですが、人間は非合理な生き物ですよね。なぜか楽な方向に流れてしまうものです。

「居眠りしてもまた巻き戻せばいいや」と思っていると、いつまでも授業の消化はできないものです。

 

③講義を見ただけで、できるようになったと勘違いしてしまう。

オンライン授業では、板書内容や教科書は画面に表示されたり、PDFファイルで送られてくるケースが多いとおもいます。

先生がパソコン画面上できれいな図を書き、きれいな解答が表示され、それをプリントアウトしてしまえば、もうノートをとる必要がないですよね。

しかし残念ながらそれだけで頭の中に授業内容が入るほど、甘い世界ではありません。

数学の問題や英語長文などは、紙と鉛筆を持ち、実際に自分で唸って解いてみるというアナログな作業抜きでは、なかなか身につきません。

しかし、オンライン授業だと、よく生の授業で先生が言う「はい、じゃー問題やってみて!」というコミュケーションがなくなる傾向にあります。

インプット型の授業を詰め込んで終わりというタイプですね。

おそらくそれは、演習をしようと思っても、ただパソコンをつけて待っているだけなので、待つ時間がかなり無駄に感じてしまうんではないかと思うんです。

あくまで個人的な仮説ですが、学校での生の授業だと、「みんなで問題を解く」という共通体験に価値が生まれるのではないでしょうか。そしてオンラインではなかなかそういうライブ感は感じられず、「この時間無駄だなぁ」という感情が芽生えてしまうからなのではないでしょうか。

点数UPには、自分の手で演習を積み重ねる事が必要不可欠です。オンライン授業であっても、その作業をサボる事なく行ってください。

 

さて、そうはいってもこのオンライン化の流れは止める事はできないと思います。

やはり便利であることは間違いないわけです。

台風が接近する場合には休校となっていましたが、これからはオンラインでその日だけ授業をするとか、入試説明会もオンラインでやるとか、諸々の授業や行事にオンラインが柔軟に取り込まれる流れになると思います。

みなさんは、オンライン授業と長く付き合っていく本格的な世代になりつつあります。

ぜひ上記に述べた注意点について一度意識していただき、オンライン授業を有意義に利用してほしいと思います。

 

—–両校舎とも新規入塾、受付中です 簿記も受け付けています。ーーー

【千石教室】

文京区千石1丁目15-5 千石文化苑ビル3階

TEL:03-6902-1980(受付16:00~21:30)

【西ケ原教室】

北区西ケ原1丁目30-1 東高西ケ原ペアシティ1階

TEL:03-6903-5760(受付16:00~21:30)