こんにちは、西ヶ原教室の小川です。
最近、中3の生徒から「国語の長文読解がなかなか解けるようにならない。」という悩み相談を受けます。
学校の定期テストでは、教科書本文の内容を把握し、ワークの問題を解けるようにし、さらにテスト範囲になっている漢字などを暗記すれば、ある程度の点数を稼ぐことができますが、模試や入試で出題される国語の読解問題の対策は非常に難しいです。
そのため、国語はほとんど勉強せずに、過去問だけ解いて入試に挑む…という受験生も少なくはありません。
確かに、国語の点数を伸ばすには他の教科と比べて長期的な努力が必要なため、すでにある程度の読解力があり、模試などのテストで安定して点数をとれていれば、点数を伸ばしやすい他の教科に注力するべきだと思います。
ですが、「国語の点数が安定せず、いつも当てずっぽうで解答している」という生徒はしっかりと対策するべきだと思います。(ただし入試まで残りわずかしかなければ、暗記科目に注力するべきです。)
よく「本を読む」や「新聞を読む」、「とにかく長文を読みまくる」といった方法で国語力が向上する…という話を耳にしますが、単に文章を頻繁に読んでも効果はあまり期待できません。
…というのも、読解問題が苦手な生徒は「語彙力が少ない」というケースが非常に多く、そもそも長文に出てくる語彙が理解できていない状態で長文を読んでも内容を正確に把握することはできないからです。
英語において、単語を全く知らないのに長文問題を解いているのと同じです。
「長文を読みまくる」という練習法を否定しているわけではありません。
むしろ、語彙力をある程度つけてからは長文を読みまくるべきだと思います。
ただし、単に長文を読むだけでなく、読みながら「この文は言い回しを変えているだけで、あの文と言っていることは同じだな」や「この文はあの文をわかりやすく解説しているんだな」など、常に文の構造を考えるようにしましょう。
ちなみに、中学生で国語の語彙力をつけるのであれば、がっつり勉強できる時間がある人には受験研究社が出版している「国語力を高める語彙1560」がおすすめです。
他にも、漢字と書き取りの練習をしつつ、語彙力をつけられるテキストなど、語彙をつけるためのテキストはたくさんあるので、語彙に自信がない人は自分に合ったテキストを探してみてはいかがでしょうか。
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